研修体系
ニフコでは、グローバルスケールで活躍できる人材の要件/行動指針を「挑戦・変革・未来・協働・克服」をキーワードに明文化しています。従業員育成・研修体系はこうした人材の育成を目的に制定したものであり、従業員の声や時勢を鑑みながら現在進行形で改定・改善を行っています。
それぞれの従業員の状況に応じたさまざまな研修
足並みを揃えて一斉に行われる新入社員研修からグローバル人材の長期的な育成まで、研修体系を整えています。2023年度、人財開発課主催の研修への参加者は、のべ2,971名でした。また、資格取得奨励制度や外部のeラーニング受講費用の補助金制度などにより、自己啓発にも取り組みやすい制度を整えています。
自己申告制度
仕事や職場に対する要望や意見、職種の適性、自身のキャリアデザインなどについて、上長経由で会社に申請できる制度です。従業員により豊かなビジネスライフを歩んでもらうための情報収集として毎年実施しています。この制度を上長とのコミュニケーション促進に役立てるとともに、申告された内容は経営にフィードバックされ、職場環境の改善のほか、人材育成の観点からジョブローテーションにも活用し、必要に応じて人事部門が直接本人に回答する仕組みとなっています。
2024年度研修体系図
変化を創り出す力で未来に挑戦する人づくり
未来に挑戦する人づくりにおいては、時代の変化に対応できる柔軟さが求められています。社員一人ひとりが当事者意識や未来思考を持つことにより、自律と自走を促すことに取り組んでいます。何事も自分事に捉えて、新しいことを学ぶことが通じて自分自身の変化と成長になり、”個々の成長”を通じて組織のアップデートを繰り返すことによって企業価値の向上につながります。自ら問題を探し、自らの裁量で仕事ができるよう育成を行っています。
パーパス・ファスニング活動(パーパスの自分ゴト化)
社員の企画力を高めるプロジェクトの一環として、自己理解を促しやりがいと価値創造力を身につける活動です。個々が自身のパーパス(存在意義)を考え言語化し、会社のパーパス「小さな気づきと技術をつなぎ、心地よい生活と持続可能な社会を創造する」とつなぎ合わせることで、働きがいとありたい姿を見つけます。2023年度は春に本社地区で開催、様々な職種の約100名が参加しました。部署の垣根を越えた「横と縦のつながり」が深まる場となっています。今後は全社での開催も行い、つながりを広げていきます。
越境プログラムで、“自分の強み”を磨く
未来を切り拓く人材育成のために越境プログラムを活用、5年間で様々な部署から38名が越境を体験しています。「変化を創り出す力」を生み出す様々な気づきを得るためには、観察力や洞察力、コミュニケーション力が求められています。社外に越境し、色々な人の思考や価値観に触れながら、当たり前を疑い、自ら考えて行動し、結果を出し続けることで“自分の強み” に気づき、今後の異業種とのビジネス共創力を磨いていきます。
事業構想プログラムで、社会の「種」を見つける
未来の構想を描き、計画、実行できる人材の育成として、1年間の新規事業開発プロジェクト研究(事業構想大学院大学)を活用しています。様々な企業の仲間と発想法、マーケティング、ファイナンスなどを学びながら事業構想計画にまとめていくことにより、「理想の姿」を自身でカタチにしていきます。事業として生み出し、事業構想を策定・実現できる人材の育成を目指します。
未来に挑戦する越境人材で価値共創に挑む
月刊「事業構想」6月号の神奈川県特集に柴尾社長インタビュー記事が掲載されました。「アイデアをカタチにする力」で新市場を開拓すると題して、新事業開発や変革のカギを握る「越境人材」の育成について、個人と会社のパーパスが重なる部分が全ての起点になることなど、想いを語っています。
先が読めないVUCA時代の “企画の力” 育成
これからは、自らが課題を発見することとコミュニケーション力が大切になってきます。そうした潜在ニーズを見つける“小さな気づき”の観察眼と未来思考からの企画力の育成を仲間たちと推進する“関係の質”に力を入れています。他にも発想力、リーダーシップ、コーチング、キャリアデザインなどを学び合っています。一緒に自社の将来を考え、創っていきたいという想いの人材が、この企画力プログラムに参加して、メンバーのつながりと連鎖が起きています。
ニフコ社員によるマーケティング特別授業(神奈川大学)
経済学部1~3年生150名に対して、マーケティングの特別授業を実施しました。今年で4年目となります。テーマ「なぜ新規事業に取り組むのか」、企業が置かれている環境と自分自身の体験をもとに、企業内を行われている活動内容に触れながら講義を行っています。VUCA時代と言われながら、企業内で新規事業を推進していくことの難しさや事業化するハードルの高さを抱えながら推進している現状がある中で、私たちのチャレンジ精神やユニークなアイデア、推進することができる土壌や文化の関わりを伝えています。学生が企業の実際の活動を学ぶことによって、実社会への興味や自らの考えを持ってもらえることにも貢献しています。
新入社員向けの “価値創造力” 研修
クリエイティブカンパニーの人づくりの一環として、自らの成長意思による自走力を身につけることを目的としています。11日間の研修を通して、発想力による価値創造の思考とスキル、リーダーシップ、チームビルディング、コミュニケーション力を身につけます。先輩社員のアドバイザーを交えた企画創出プロセスの中で、企画書と手描きアイデア図を作成し、伝わる表現力を身につけ、チームで提案発表を行うことにより自信をつけます。
社内SNSコミュニティ “関係の質” で組織を強くする
オンラインで部署を超えたつながりと対話力を高め、他の従業員の「気づき」から、学びと寛容性を促進し、意識や思考を共有するコミュニケーションを活発に行うことで、エンゲージメント向上を図っています。社内と社外の「コミュニティの場」としても活用し、社員の45%に当たる600名が参加、仲間と一緒に共通のゴールを目指す”関係の質” を構築することで、組織強化に取り組んでいます。