当社グループは2024年4月より、新たな3ヶ年ローリング型の中期経営計画「NIFCO GLOCAL (Global×Local) STRATEGY」をスタートさせました。当社は各年度の実績および取り巻く環境の変化を適宜織り込み、最も適した目標数値を示し、全社一丸となって邁進していくため、ローリング型中期経営計画にて最新の経営目標を明確にし、その達成に臨んでいます。
NIFCO GLOCAL STRATEGYでは、「"アイデア"を"カタチ"にする会社」という長期ビジョンのもと、心地よい生活と持続可能な社会の創造を目指してまいります。また、「価値共創」というスローガンのもと、感性価値と普遍的価値(安全・環境・快適)を追求した商品開発、顧客密着による提案営業、"ニフコ"ブランドの社内外への浸透を強化すると共に、既存ビジネス強化や新規事業探索へのさらなる成長投資を通じて不確実な未来を切り開き、長期ビジョンの実現にチャレンジしてまいります。
具体的な重点実施事項は以下の通りです。
自動車業界向けでは、ニフコの強みである提案営業(顧客の期待を超える提案)をより強化し、エンジン車 / ハイブリッド車 / EVなど全方位での更なる成長を目指します。また、中国系OEMの新規開拓や、インド市場への積極的な資源投入なども行ってまいります。これらのビジネス創出は、各地域に根ざしたRHQ(リージョナルヘッドクォーター)体制によるスピード経営で実現いたします。ベッド及び家具事業では、さらなる商品力・ブランド力の強化に注力し、ASEANでのビジネス強化を見据え、タイ工場も稼働を開始いたしました。
一方、新たな成長分野として、新規事業の創出にも取り組みます。自前主義にこだわらず、他社との提携やM&Aも視野に入れ、積極的な事業構築を進めてまいります。
さらに、パーパスを浸透させ追求する活動も推進してまいります。社員一人ひとりが自分の価値観と会社のパーパスとの繋がり=My Purpose(マイパーパス)を策定することで、自律的に動ける組織への変革を実現してまいります。また、人材育成に繋がるサクセッションプランの策定・実行や、新たな人事制度の導入、ダイバーシティ推進、従業員エンゲージメント向上などにより人と組織を強化してまいります。
なお、これら全ての根底にあるのがコーポレートガバナンス体制の強化です。継続的に企業価値を向上するため、取締役会機能・各種委員会機能・ESG経営の強化も図ってまいります。
株主・投資家の方々をはじめ、ステークホルダーの皆さまには、引き続き変わらぬご期待・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 兼 CEO
柴尾 雅春