代表取締役社長 兼 CEO
柴尾 雅春

ニフコは1967年の創業以来、プラスチックファスナーのリーディングカンパニーとして、自動車産業をはじめ多くの産業の発展に貢献してまいりました。
プラスチックファスナーは、手のひらに乗る大きさのとても小さな「留め具」です。
「つなぐ・束ねる・結びつける」という役割を持つこの小さくて汎用性のある製品は、お客様の裾野が広く、これまで世界中のお客様からその機能価値を認めていただき、当社は発展してまいりました。
私たちは常に機能価値を創造し続け、ダンパーやラッチを用いたモーションコントロール機能による感性を訴求する製品や各国の環境規制に対応した燃料タンクシステム向け製品、そして、より高度な設計能力が求められるエンジン・トランスミッション関連製品など、次々と新たな機能価値をもった製品を生み出し続け、今日に至っております。
また、グループ会社であるシモンズは、「最上の眠りのために」最新の睡眠科学を取り入れた商品で、多くの方々からご愛顧頂いております。

ニフコの製品は錆びない・軽い・扱いやすいという、樹脂素材の特性を最大限に生かしたものです。従来の金属製部品と置き換わることで、車両の軽量化、易解体性等を自動車産業界に提案してまいりました。この結果、燃費向上やリサイクル性の向上など、環境負荷の低減に大きく貢献しております。
私たちは自動車産業に携わる企業の責任として、このようにビジネスモデル自体が環境対応に合致することが重要と考えております。また製造現場では、省エネ生産、再生エネルギーの活用等を積極的に進めており、廃棄材の削減、リサイクルの徹底にも努めております。

現在、自動車産業は100年に一度と言われる大変革期に存在し、更に世界情勢も依然として不透明な状況が続いております。しかし、私たちはこのような劇的な環境変化をチャンスと捉えております。新たな環境下で、今まで培ってきた強みを進化させ、普遍的な価値を持つ商品を世界中のお客様に提案することで、企業価値の向上に努めてまいります。