代表取締役社長
山本 利行

ニフコは日本の工業化がめざましい発展期にあった1967年(昭和42年)に設立されました。設立当時、わが国の経済発展の主な推進力となった自動車産業や家電産業の生産現場には数多くの組立ラインが存在し、効率化を最優先に競った、マス・プロダクションの時代でありました。

この組立ラインの省力化、省人化、コストダウンにいち早く着目した弊社は、ユーザーのニーズに合った製品の開発を積極的に展開してまいりました。軽量性、防錆性、精密加工性など、プラスチックの特性を最大限に生かした小さなファスナーは、自動車・家電産業界のコストダウンに大きく貢献するとともに、生産ラインの改善に寄与。ニフコのアイデアが注がれた製品は、わが国の産業界に「ファスニング革命」をもたらしました。

弊社はこうした産業の発展とそのニーズに応えることによって、わが国に全く新しい業界を創出したリーディング・カンパニーであると自負しております。創立わずか12年目にして東京証券取引所第二部に上場を果たし、1984年(昭和59年)には東証第一部に指定替えとなりました。

ニフコのメインの事業であります自動車向け製品に関しましては、「車両の軽量化」という自動車メーカーからのニーズに対応するため、ファスナーなど既存の内装部品・外装部品に加え、フィルターなどの燃料系部品、エンジン・トランスミッションに関連した製品、また電気自動車向け製品の開発にも力を入れております。

さらに住生活関連事業では、安全性・確実性・快適性の向上に寄与する製品の開発により、新たな価値を創造、提供し続けております。 弊社は今後も大きな可能性を秘めたプラスチックという素材を活かした研究・開発を行い、新たな分野にも挑戦していく所存です。

また、海外展開に関しましては、1983年(昭和58年)に台湾への進出を皮切りに、北米・欧州・アジア地域に拠点を築いてまいりました。近年は新興国に加え、欧州地域のビジネスを拡大させるため、同地域の拠点増強も行っております。さらなるグローバル化に対応すべく、各拠点間のネットワークの強化や、生産および開発体制の充実を図り、付加価値の高い製品づくりに力を入れてまいります。こうした海外進出と同時に、世界で活躍できる人財の育成に注力することで、弊社の特徴である開発提案力を一層深めてまいります。そして新たな市場を開拓すべく、革新的な技術開発・魅力ある商品の提案に特化し、プラスチック機能部品分野における世界No.1のエクセレント・カンパニーを目指していく所存であります。