基本的な考え方
ニフコは事業活動によって生じるCO2排出量の低減に向けた活動とイノベーションを通して、環境配慮型製品を社会に提供していくことが、ニフコが目指す持続可能な社会への貢献であり、成長戦略と考えています。
ニフコが目指すこと
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エネルギー使用の合理化(ロス・ムダ削減)
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再生可能エネルギーの利用促進
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地球環境に配慮した新製品・生産技術開発
CO2排出量の集計状況
地球環境保全の観点から、ニフコおよび国内グループ会社の事業活動におけるCO2排出量(Scope1、Scope2)を把握し公開しています。

エネルギー使用の合理化(ロス・ムダ削減)
ニフコは「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に基づく2022年度実績の定期報告(2023年度提出)における「事業者クラス分け評価制度」において、9年連続で省エネ優良事業者(Sクラス)と評価されました。今後も引き続き、総エネルギーの使用効率の向上とエネルギー使用量の削減に取り組んでまいります。


再生可能エネルギーの利用促進
太陽光発電機の導入
太陽光発電機の導入を促進し、再生可能なエネルギーの創出に努めています。

FIT非化石証書によるオフセット
Scope2に対してFIT非化石証書を調達しました。FIT非化石証書は、再生可能エネルギーなど非化石電源の環境的な価値を証書にしたものです。この調達により、使用電力のCO2排出量をオフセットすることができます。
2023年度はCO2排出量19,873.48トンのうち402トンを実質的に削減しました。
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2024年7月時点の最新補正率使用
地球環境に配慮した新製品開発
気候変動を含む環境リスクは、同時にクリーンテックビジネスの機会でもあります。ニフコは、軽量素材高機能樹脂製品を提供し、CO2排出量削減および大気汚染などの環境問題解決に取り組んでいます。
このようにCO2排出量削減・大気汚染防止への取り組みを確実にすることが当社の持続的成長につながる一歩と考えています。環境の変化に対応し、環境の持続可能性を向上させることを目的としたクリーンテックの機会を提供し続けることで、持続可能な環境を次世代につなぐことを目指します。
クリーンテックの機会 |
環境への貢献 |
製品名 |
機能概要 |
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【燃費】 |
金属部品を高機能な樹脂に置換することで軽量化と安全性を両立させ、燃費向上とCO2排出量削減に貢献 |
![]() エネルギーアブソーバー |
・車両衝突時に、車両及び搭乗者の被害を軽減し、安全性を高める衝撃吸収部品 |
【燃費】 |
車体軽量化によって燃費向上とCO2排出量削減に貢献 |
![]() ABSアクチュエーターブラケット |
ABSアクチュエーターの金属ブラケットを、日本で初めて樹脂化したことにより、耐熱性と振動耐久性を維持しつつ、約60%の軽量化を実現 |
【燃費】 |
車体の走行性能(空力抵抗低減)向上によって燃費向上とCO2排出量削減に貢献 |
![]() フロントスパッツ |
車両前方からの風を車両床下やタイヤ方向に流すことによって空気抵抗を低減 |
![]() ダクトエア |
・車両前方からの風が入り込むことでバンパーへの空力抵抗を低減 |
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【代替燃料】 |
長距離のゼロエミッション走行が可能なFCVの構成部品(パワートレイン)として、大気汚染防止及びCO2排出量削減に貢献 |
![]() FCV※部品 |
水素や空気、発電後に排出される水やFCスタックを冷やす冷却水の経路に使用される部品。またFCスタックに異物を通さないよう、気体の経路内にはニフコフィルターが採用されている。 |
【アプリケーション】 |
・CO2の削減に寄与:電球と比較して50%以上の電力削減効果あり |
![]() ダイナミックLED点灯イルミネーション |
搭乗者に様々な状況の情報を視覚的に提示する機能を備えた車内LED点灯イルミネーション |
【リユース&リサイクリング】 |
縫製工場で廃棄される繊維を収集し、作られたリサイクル材料を使用することで、バージン材料への依存を制限し、CO2の排出量を削減 |
![]() コードロック/コードフック |
リサイクル材を使用したアパレルウェア向け機能部品 |
【その他】 |
センサーを設置した環境で測定したデータを活用することで、効率的な環境管理が可能に。 |
![]() マルチセンサー(3社協業プロジェクト) |
自己発電型センサーのため、コンセントや電池などからの給電が不要。 |
新製品開発の方向性について
ニフコはこれからも市場トレンドとして不変である「環境」「安全」「快適」分野に開発資源を集中します。
さまざまなマーケットに向け、普遍的価値のある製品を投入することで、安定して継続的に成長する事業領域の構築を図るとともにパーパス「小さな気づきと技術をつなぎ、心地よい生活と持続可能な社会を創造する」を実現するためにも地球環境に配慮した製品を提供し続けていきます。